【試合結果】 KINGレイナ vs シンディ・ダンドーワ スペシャルワンマッチ

「ベルギー柔道王者の前にKINGレイナ初黒星！」
1R、レイナがアグレッシブにパンチを打ち込んでいきテイクダウンするが、ここでダンドーワがバックに回ってチョーク狙い。レイナの胴を4の字で完全にロックしたダンドーワはパウンドを顔面に入れていく。1R終了直前、レイナがこの体勢から脱出したところでゴング。
2R、レイナが右ストレート、右フックをヒットさせ、ダンドーワを徐々に削っていく。そして払い腰でテイクダウンさせるとサイドからアームロックを極めるが、ダンドーワが耐え続けて2Rが終了。
3R、早々にレイナが投げでテイクダウンさせるがダンドーワは立ち上がることに成功。レイナは右フックの連打でダンドーワをぐらつかせるが、ダンドーワも両足タックルでレイナをテイクダウン。そのままパウンドを打ち込んでいるところで試合終了のゴング。
判定2-1でダンドーワが勝利をおさめた。

 
「本当にいい試合ができたと思います。KINGレイナ選手は才能豊かで、本当に強い選手でした」
——いまの率直な気持ちを教えてください。
シンディ　非常に嬉しいです。時差ぼけです。
——試合を振り返っていかがでしょうか？
シンディ　本当にいい試合ができたと思います。KINGレイナ選手は才能豊かで、本当に強い選手でした。１ラウンド目は私が勝って、２ラウンド目はKINGレイナ、３ラウンド目で私の得意なレスリングで最後勝ち切れたんじゃないかなと思っています。彼女にとって、いままでの対戦相手で私が一番強かったのではないかと思いますが、お互い全力を出せた試合なので、いまはいい気持ちで終えられています。
——今回の勝利があり、今後注目されていくと思いますが、今後の視野に入れていることなどはありますか？
シンディ　今回RIZINに参戦して本当に素晴らしい経験ができました。2018年についてはまだわからないけど、私の階級でRIZINが試合を組んでくれたら嬉しいし、RIZINで闘う機会があれば嬉しいです。今回は本当に私にとって夢のような経験でした。
——ギャビ・ガルシア選手と闘ってみたいという気持ちはありますか？
シンディ　その選手に限らず、RIZIN側からいいオファーがあれば、誰でも受けたいと思っています。
——高校教師ということですが、生徒さんからメッセージはもらいましたか？
シンディ　たくさんもらいました。みんな集まって、あまり画質の良くないコンピューターで見ててくれたみたいです。校長先生も見てくれていました。一週間後には授業が再開するんですけどね。
——アメリカのファンにメッセージをお願いします。
シンディ　まず、「やったよ！」と言いたいです。アメリカベースのチームのみんなに感謝を伝えたい。あと、大変お世話になったいまは亡きコーチがいるので、彼にこの勝利を捧げたい気持ちもあります。いまとても感動しています。
——入場のコスチュームも個性的でしたが、ご自身の入場の感想と、KINGレイナ選手の入場の感想をお願いします。
シンディ　KINGレイナ選手と私は観客の皆さんを楽しませたいという面で似ているところがあると思います。私はコスプレイヤーなので、今回相手がKINGレイナということもあり、ハートの女王を選びました。KINGレイナ選手も、いままでも皆さんを楽しませてきましたが、今回私も一緒にそういうことができたのが嬉しいです。これまで他のプロモーションでは、ありのままの自分を出せなかったこともあったので、自分自身を出せる場を与えていただいて嬉しかったです。観客を楽しませることが私たちの使命だと思っているので、それができてよかったです。
——特に２ラウンドで打撃をもらっている場面もあったと思いますが、効いた攻撃はありましたか？
シンディ　特になかったです。ただ彼女がとても強い女性だっていうことは実感しました。ただ、KINGレイナはKINGであるゆえ、そんなに簡単に勝利を与えてくれないだろうというのはわかっていましたので、激しい闘いになるだろうと思い、準備してきたので大丈夫でした。
——３ラウンドに入って、かなり低くて速いタックルでテイクダウンを奪っていましたが、あれはKINGレイナ用に準備してきたものですか？
シンディ　自分は柔道が得意ですし、レスリングもずっとやってきて、そこは自分が得意な分野なので、特にこの試合用に準備してきたことではありません。ただ、自分はテイクダウンの取り方もわかっているので、２ラウンドが終わってちょっと高い位置で闘っていたので、低くいこうと思ってプランを変えたんですけど、それはセコンドからも言われてやりました。
——キムラロックは落ち着いて外せましたか？
シンディ　サブミッションになるようなかかり方はしていなかったので大丈夫でした。ただ私がそこから動けないようにするには効果的だったと思います。私が下手に動いてもよくないっていうことも理解していましたし、落ち着いてそこで時間を稼げました。そういう意味では彼女もうまくコントロールできていたと思いますが、サブミッションになるような技ではないっていうのはわかっていました。
——KINGレイナ選手との再戦は望んでいますか？
シンディ　今回の試合はお互いにとってタフなものだったと思います。私自身今後を考えると、今回は２階級違う契約で闘っているので、適正体重で闘いたいというのもあるしどうなるかはわからないけど、KINGレイナにとっては最初の敗北で辛いっていうのもわかります。RIZINが今後再戦を計画するのであれば、お互いにいろいろと積み重ねた上で対戦できればいいなと思います。
——今回、UFCでも実績があるミーシャが来ていますけど、例えばRIZINの舞台で試合することがあると思いますか？
シンディ　ミーシャは闘うことに対する情熱をいまは失っているように感じます。長い間第一線で闘ってきたっていうのもあるし、いまは彼女にとっては休息の時間なんじゃないかと思うし、人生において別のことに幸せを見出しているとそばで見ていて思います。ただ、絶対にないっていうことはないので、ミーシャ自身が情熱を取り戻したときには実現するかもしれません。

「悔しいので、いますぐにでももう一回やらせろって感じです」
 
——いまの率直な感想をお願いします。
KING　悔しいので、いますぐにでももう一回やらせろって感じです。
——今回、相手との差というか、自分の中での敗因は何だと思いますか？
KING　そこまでそんな、敗因っていうほど感じなかったんですけど、「勝ったかな」と思っていたので、いますぐやり直したいですね。
——試合前の会見で、打撃のフォームを変えてきたというお話がありましたが、試合の中で活かせましたか？
KING　結構しっかり当たっていたと思うし、見てもらった通りだと思います。
——相手の足が絡みついてきたのはやりづらかったですか？
KING　思っていたよりは「足なげーな」って思いました
——今回、RIZINで初めて負けましたけど、イライラしていますか？
KING　そうですね。明日でも明後日でもいいんで、早くやりたいです。
——誰とでもっていう感じですか？
KING　はい。誰でもいいです。
——キムラロックの体制に入っているように思いましたが、極めきれなかった原因としては？
KING　アームバンドのところですね。めちゃめちゃぐいぐい行ってたんですけど、柔道選手特有のタップしない選手ってたくさんいるんですけど、そういう選手なんだなって思って。打撃で倒さなきゃいけないなとは思ったんですけど、そんな感じでしたね。